今回は「アドセンスの合否を判断するクローラーは、およそ３日おきにサイトを巡回しているのではないか」という仮説を検証したいと思います。
なぜこんなことを思ったかというと、当ブログを巡回したであろうクローラーの履歴を見ていたところ、アドセンスの審査依頼をした日から合否の連絡が来るまでに、なんとなくの規則性があるように見えたからです。
アドセンスの審査に関してGoogleから詳細は公表されていないので、結論も予想の域は出ませんが、少しくらいは有用性のある記事になっていると思います。
アドセンスの合否待ちでヤキモキしている方なんかに読んでもらえるといいかなと思います。
前提：アドセンスの合否判定はクローラーが自動でやっているとする
本題に入る前に、アドセンスの合否判定について書きたいと思います。
冒頭でも触れましたが、アドセンスの合否判定をどうやっているかは公開されていません。
世界中の多くの人がアドセンスをやっているので、Googleの担当者（人間）が１件１件サイトをチェックしているとは思えません。なので、すべてかどうかはさておき、判定はコンピューター（クローラー）がやっていると考えるのが自然です。
というわけで、クローラーが合否判定を行っているという前提のもとに、これ以降の記事を書いていこうと思います。（もし、すべて人力でアドセンスの審査をやっているとしたら、この記事はまったく役に立たないということになります。）
自分のサイトにいつクローラーが来たかを知る方法
Google Search Console（サーチコンソール）で、自分のサイトにいつクローラーが巡回してきたかを知ることができます。簡単に見ることができるので、みなさんもぜひ確認してみてください。
まず、サーチコンソールのメニューの下のほうにある「設定」に進みます。
「クロール」に「クロールの統計情報」という項目があるので、レポートを開くを選んでください。これで表示されます。
以下は当ブログの画面ですが、みなさんのブログでも同じようなグラフが表示されていると思います。
「クロールの統計情報」のページでは「目的別」や「タイプ別」など、細かく見ることができるので、気になる方は色々触ってみてください。
また、Googleのクローラーの種類は、Google検索セントラルのこのページで確認することができます。
当ページで、もやっと言っているクローラーは「AdsBot」が一番近いのではないかと思っています。ただGoogleの説明は「ウェブページの広告品質をチェックします」と曖昧な表現になっていて、断定することはできません。（AdsBotだけのグラフも表示できますが、確実にこのクローラーが審査を行っていると決めつけることもできないので、以下は全体のクロールリクエストのグラフで話を進めます。）
また、「AdSense」や「モバイルAdSense」という名のクローラーもあるみたいですが、こちらは配信する広告の精度を高めることが目的と説明されていますので、審査はしていないでしょう。（アドセンスのヘルプページに記載がありますが、こちらの頻度は週１回とのことです。）
当ブログを実例に仮説を検証
当ブログがアドセンスに合格するまでの詳細な経過はこちらのページでまとめていますが、説明用に時系列だけコピーしてきました。
- 申請①：2月20日
- 結果 ：3月5日（14日後｜不合格）
- 申請②：3月6日
- 結果 ：3月20日（14日後｜不合格）
- 申請③：4月4日
- 結果 ：4月7日（3日後｜合格）
それではここからグラフを詳しく見ていこうと思います。
だいたい３日おきにクローラーが来ている？
グラフを見てもらえるとわかりますが、３日または４日おきにクローラーの巡回数が増えています。不合格になった二つの期間を見ていただきたいのですが、グラフの動きはほぼ同じです。
さっきも説明した通り、アドセンスの審査をする以外のクローラーもたくさんあるので、安直というか飛躍しすぎかもしれませんが「○」の時に審査が行われていると考えられます。
この二つの期間、記事の追加やサイトの更新など、私がまったく同じように行動していれば、クローラーが来るタイミングも同じになるかもしれません。しかし、そんなことは意識しなければできないでしょう。もちろん意識していませんし、同じなわけがありません。
この期間に共通していることと言えば、アドセンスの審査中ということくらいしか思い当たらないため、「３or４日おきに現れるグラフのピーク＝アドセンスの審査」と判断しました。
１度の申請で４回合格するチャンスがある!?
当ブログの場合、不合格の時は14日後、合格の時は3日後に合否の連絡が来ました。アドセンスの画面でも「審査に2週間ほどかかる場合もある」との説明文があり、2週間(14日)という期間は一種の目安になっていると考えられます。
これと上の「3or4日おきに審査がされている」を合わせて考えると、１回申請をして合否が出るまでの間に４回審査が行われていることになります。
クロールリクエストのグラフは即日更新されるものではないので、サーチコンソール以外の解析ツールを仕込んでいない限り、クローラーが来たことを知るのは数日後になってしまいます。しかし、数日遅れでもクローラーが多く来た日を知ることができれば、それ以降の審査日を予想することができます。
アドセンスに合格していないうちは、日々記事を追加したり、サイトの利便性を上げる取り組みをするべきですが、特に審査されるであろう日に合わせてそれを実施すると、合格が早まるかもしれませんね。
合格する場合はクローラーが来た次の日？
合格した時の話ですが、クローラーが巡回してきたと思われる翌日に連絡が来ました。自分の他のブログや、他の方のブログと比較したわけではないので、はっきりしたことはわかりませんが、そうなんじゃないかと思います。（不合格の時も同じですが、連絡が来る前の日にクローラーが巡回していますね）
最近合格した方は、ぜひチェックしてみてください。クロールリクエストの折れ線グラフは直近90日分しか確認できませんからね。
審査を依頼していない期間、そして合格した後はクローラーの巡回数が急激に減っていることから、どのクローラーかはさておき、合否判定の審査はクローラーがやっていると考えるのが自然ではないでしょうか。
（当ブログは新規記事を追加する頻度が高くなく、アドセンス合格直後は特に新規記事をあげていなかったので、それもあってクローラーの巡回数が激減したように見えるというのもあるかもしれません。）
まとめ
今回は「アドセンスの合否を判断するクローラーは３日おきに巡回している」という説を検証してみました。
最初に言いましたが、審査の詳細はGoogleから発表されておらず、本当のところはわかりません。しかし、当ブログが合格するまでのクロールリクエストを見る限り、この説はあながち間違ってはいないのではないでしょうか。
審査の結果を待っている期間は、たかがアドセンスとは言え、気持ちが落ち着かないこともあるでしょう。
その気持ちを紛らわせる意味も込めて、結果待ちの期間はクロールリクエストを確認して次に審査されるであろう日を予測しつつ、ブログのクオリティーをどんどん高めていきましょう。
